2017.10.10 Sustainavision News Letter Vol.40:ノボ ノルディスクCSOインタビュー

2017.10.10 Sustainavision News Letter Vol.40:ノボ ノルディスクCSOインタビュー

英国在住サステナビリティ/CSRコンサルタント・サステイナビジョンの下田屋です。
日本はすっかり秋めいて、既に紅葉も始まっていますが、そのような中皆さんにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

このニュースレターは、欧州・英国ロンドンからCSR(企業の社会的責任)/サステナビリティについて、ご連絡をさせていただいております。(このニュースレターは当方が名刺交換をさせて頂だいたりご縁があった方々にご連絡をさせていただいております。)

さて今回は、この世界のCSR/サステナビリティをけん引している先進企業で、糖尿病分野の世界的リーダーでもあるノボノルディスクのCSO (Chief Sustainability Officer)であるスザンヌ・ストーマ―氏に同社のサステナビリティの活動についてお聞きしました。(Monthly News Letterの定期購読はこちらから)

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―――この度はお時間を頂戴しありがとうございます。まず基本的な質問を最初にさせていただければと思います。なぜノボノルディスクは、トリプルボトムラインを基本に企業活動を行っているのでしょうか?

トリプルボトムライン(TBL)は、1997年にジョン・エルキントン氏が作り出した定義です。その当時のノボノルディスクは、このトリプルボトムラインの定義に通じるものがありました。これは「経済的なボトムライン」だけを達成するのではなく、長い期間を考えた時には、どのように資源を使用するのかについても配慮する「環境的なボトムライン」や、どのように人を尊重とともに取り扱うかという「社会的なボトムライン」を考慮する必要があり、これが企業のマネジメントに適合する部分が多くあったのです。そこからその当時のノボノルディスクの経営陣はトリプルボトムラインを実施していくことを決めました。その後、CSRの定義が現れ、そして多くの企業がCSRを実施し始めました。そしてそれらの企業は違う言い方で「何故CSRを行う必要があるのか」を説明し始めました。

ノボノルディスクにとって「何故TBLを実施するのか」を説明することは、とても一貫性があります。それはTBLは私達が、事業を継続するために実施するビジネスの方法であるからです。今日の「サステナビリティ」は、私達が、企業を長い期間存続させるもので、私達はTBLを通じて現在実施しています。そして私達は、次の世代のために事業を行う存在でありたいと考えています。私達は、現代世代の糖尿病、血友病と成長ホルモン不全の方々の為に企業活動を行っていますが、これら患者さんの子供や、その子孫なども私達の薬を必要としています。ですから、私達はそれら子孫の為にも、将来に渡って存続していなければならないと考えています。

―――TBLを基本として企業のサステナビリティを推進する際に、最も重要な要素はなんですか?

私達がサステナビリティを推進する上で一番重要と考えているのは「人」になります。私達の最初の責任としては、私達は「患者さん」を一番に考え、患者さんの健康や安全を確保し、製品の品質と安全を確保することの多くの努力を行っています。

2つ目は、私達はできる限り「患者さん」を薬物治療だけでなく、彼らが必要とする社会・心理的分野のサポートについても行うということです。そのため私達は、首尾一貫したヘルスケアを行うために医者や看護師とともに協働しているのです。

3つ目として、また「人」は、会社で働く従業員も表しています。私達は度々、「ノボノルディスクは人である」と言っています。もし「人」がいなければ私達は何も成し遂げることができません。私達は従業員の安全衛生を確保することはとても重要であると考えており、従業員とコミュニケーションを図り、またエンゲージメントを行い、労働環境を改善し、健康的な生活や、バランスのとれた生活ができるようにリードしています。そして私達はこれらを実施するために様々なイニシアティブを進めています。
                               (今回のインタビューの全文はこちら

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<サステイナビジョンからのお知らせ>

【第15回サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習】
世界のCSR/サステナビリティ分野では非常に大きな動きが起きています。欧米の先進企業は、地球規模で発生している気候変動などの環境課題への対応、またサプライチェーンを取り巻く環境問題、そして人権問題に対応するために、CSR/サステナビリティを中核に据えた企業戦略を打ち出しており、この認識・行動が遅れている企業は今後淘汰されてしまうかもしれません。本講習では、ロンドン在住CSRコンサルタントが講師として、欧米企業が何故CSR/サステナビリティに取り組むのか、またそのトレンドを踏まえて、最新事例とともにCSR/サステナビリティを事業戦略に統合する方法をお伝えいたします。


・日時:2017年10月19日(木)・20日(金) 両日とも9:00~17:00
・場所:東京都港区
・定員:15名
※団体割引、NGO/NPO、大学関係者、公務員、中小企業割引あり
※残席に限りがありますので、お申込みをお考えの方はお早めにお申込みください。
お申込み・お問合せはこちら

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◆【英国ツアー(10/31~11/4)を開催!】◆

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東京オリンピックを踏まえ、「ロンドンオリンピックのレガシーとCSR調達基準」「CSR/サステナビリティ/ビジネスと人権」に関して、企業が今何を考えて、どのように行動するべきか、企業戦略にこれら重要項目を統合しどのように進めていけばよいのかを学びます。

トリプル・ボトム・ラインの提唱者であるジョン・エルキントン氏、ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会サステナビリティ責任者のデイビット・スタブス氏等、普段では滅多に会うことができないサステナビリティのエキスパートからワークショップや講演を通じて直接学びます。
まだ間に合いますので、この素晴らしい機会をお見逃しなく!!

詳細情報と「お問い合わせ」・「お申込み」はこちらのリンクをご確認ください。
https://eco.his-j.com/app/webroot/html/lon2017/

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【10/23サステナビリティ(CSR)研修と懇親会の開催】

サステナビリティ(CSR)プラクティショナー限定の研修と懇親会をこの度ニュースレターをご購読の皆様もご参加いただけるように対象を広げました。今回は限定で5名様のみご参加いただけます。参加をご希望の方は以下をご確認ください。

1.サステナビリティ(CSR)プラクティショナー研修
(1)日 時: 10月23日(月) 10時~18時
(2)対 象: CSRプラクティショナー、そのご同僚、ご友人、ニュースレター購読者(今回)
(3)参加費: 3万円/人
(4)お申込み: こちらのフォームから「10/23研修参加希望」と明記の上ご連絡ください。お申込み後、こちらからご請求書を発行させていただきます。
(5)内 容:
①10:00 集合
②10:15 挨拶
<講演・ワークショップ>
③10:30~12:00 「ESG投資からインテグレーション」
山崎直実氏(一般社団法人 株主と会社と社会の和 代表理事)
④12:00~13:00 昼食
⑤13:00~14:30「世界の状況を踏まえた企業の人権への対応」
下田屋毅(サステイナビジョン代表取締役)
⑥14:45~16:15「持続可能な開発目標(SDGs)とイノベーション機会」- SDGs体験ゲーム&事例動向&ワークショップ –
小野寺トモ氏(インフィニート・ラボ 代表)
⑦16:30~18:00「ESGインデックスとIRを正しく理解する」
夫馬賢治氏(株式会社ニューラル(Sustainable Japan)代表取締役)
⑧18:00 閉会挨拶

2. サステナビリティ(CSR)プラクティショナー懇親会
(1)日時:10月23日(月)18:30開場19:00~21:30
※オーガニックの料理をケータリングいたします。
(2)会費: 5,000円 (事前銀行振り込み)
(3)申込み:こちらのフォームから「10/23懇親会参加希望」と明記の上ご連絡ください。お申込み後、こちらからご請求書を発行させていただきます。
(4)申込み締め切り:10月13日(金)

詳細情報はこちら

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<英国イベント情報>

 【Innovation Forum イベント】
弊社とInnovation Forumとの提携によりコード「 SustVision15」をお申込みの際に入力されますと以下のイベントが15%割引となります。

・How business can tackle ocean plastic pollution
Develop and meet targets for reducing your ocean footprint. Build effective partnerships for innovation
開催日:2017年10月26日・27日
場所:ロンドン

・Business and human rights: manage risk, implement policy and secure relationships

開催日:2017年11月1日・2日
場所:ロンドン

・How business can tackle deforestation
The newest methodologies, technologies and industry examples for implementing zero deforestation policies
開催日:2017年11月14日・15日
場所:ロンドン

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<編集後記>

前回のニュースレターで年1回開催されているノボ・ノルディスクのプレス向けのカンファレンスに参加させていただき、ラース・フルアーガー・ヨルゲンセンCEOや、スザンヌ・ストーマーCSOとインタビューをさせていただいたことはお伝えいたしましたが、今回は、第2弾としてスザンヌ・ストーマーCSOのインタビューをお伝えいたしました。同社のCSR/サステナビリティに関する活動を詳しくお聞きしましたので、是非先進事例として企業活動に活用していただければと思います。

また前回のニュースレターから今回の間には、一昨年から携わらせていただいている北米ブランドの日本国内のサプライヤー工場監査(第二者)を実施しておりました。日本国内の中小企業の工場であっても、海外の行動規範による監査を受けて年々ステップアップを実施しなければならない状況にあり、その波は中小企業の工場には既に押し寄せています。そして日本企業と海外ブランド企業との意識の差がサプライヤー工場監査への取り組みについてもあるように感じています。

この点において、「ロンドンにおけるメガスポーツの祭典のレガシーとCSR調達基準」と題して、英国へのツアーを10/31~11/4で企画していますが、ここではサプライチェーン上の世界の動向を把握し、今後オリンピックに向けてさらに加速されることが予測されているCSR/サステナビリティに関する動向を把握するのに非常に有益なものとなっています。
ワークショップを通じて、また講演を通じて直接学ぶ機会となっていますので、ご関心がある方はこの素晴らしい機会をお見逃しなく。

それでは、今回もニュースレターを最後までお読みいただきありがとうございました。何かご意見やご要望などございましたら、このニュースレターへのご返信をいただければ幸いです。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(サステイナビジョン下田屋)

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最近の寄稿記事はこちらから

【オルタナオンライン&CSR Today】
トリプルボトムラインを定款に入れたデンマーク企業–下田屋毅の欧州CSR最前線(57)
バングラデシュの最低賃金引き上げデモが問う法整備–下田屋毅の欧州CSR最前線(56)
・欧米企業はなぜサプライヤーを公開するのか?–下田屋毅の欧州CSR最前線(55)
シリア難民の児童労働、企業イニシアティブが必要–下田屋毅の欧州CSR最前線(54)
・世界で加速する人権への関心–下田屋毅の欧州CSR最前線(53)

【サステナブル・ブランド・ジャパン】
現代奴隷に関わる雇用の仕組み
ノボ・ノルディスクCSOが語る、統合思考
ノボ・ノルディスク、サステナビリティ推進の鍵は「人」
世界の現代奴隷4030万人、7割が女性
ノボノルディスクCEO、TBLをさらに強化

【環境会議】
2016年秋号:マークス・アンド・スペンサーの戦略的CSRと経営

【東洋経済オンライン】
ここが変だよ!日本のCSR

【Sustainable Japan】
・第5回国連ビジネスと人権フォーラム(速報)~下田屋毅氏の欧州CSR最新動向~
英国現代奴隷法、日本企業はどう対応するべきか~下田屋毅氏の欧州CSR最新動向~
第4回国連ビジネスと人権フォーラム参加報告~下田屋毅氏の欧州CSR最新動向~

【CSOネットワーク】
・ 「第4回国連ビジネスと人権フォーラムについて(報告)」
エレン・マッカーサー財団インタビュー

【レスポンスアビリティ”サスナビ!”】
・ 欧州ここだけの話

【サステナビリティ・コミュニケーション・ハブ】
・共感を呼ぶ、行動につなげる「サステナブル・ストーリングテリング」
・企業のESG情報はどのように収集・活用されているか(ブルームバーグ)
・マークス&スペンサーが実践するサステナビリティ

【ZUUオンライン】
・現代に潜む「奴隷制」ーー世界が日本企業の対応を注視している 
企業は新興国とどのようにビジネスすべきか
SDGs は企業の世界戦略の新潮流となるか
・日本企業が見習うべき「欧州CSR優良企業」5選(後編)

【CSRコミュニケート】
・CSVとネスレの人権に関する取り組み:後編(2014/5/6)
・CSVとネスレの人権に関する取り組み:前編(2014/5/6)

【ブレーンセンター】
英国現代奴隷法、日本企業はどう対応するべきか
CSRの推進に不可欠な社内浸透教育の重要性

 

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サステイナビジョン ( Sustainavision Ltd. Company No. 7477687)
下田屋 毅
Takeshi Shimotaya (MBA, MSc, CSR-P, 環境プランナーER)
Managing Director, Japan Foundation London CSR Seminar project adviser
ビジネス・ブレークスルー大学講師(担当科目:CSR/サステナビリティ)
住所: International House, 24 Holborn Viaduct, City of London, London EC1A 2BN, The United Kingdom
Website: http://www.sustainavisionltd.com/
Twitter: @tshimotaya
Facebook: http://www.facebook.com/sustainavision
在英日本商工会議所会員企業
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