2014.10.6 Sustainavision Monthly News Letter Vol.21 : 水の国際会議 を発行しました。

2014.10.6 Sustainavision Monthly News Letter Vol.21 : 水関連の国際会議

いつも大変お世話になっております。ロンドン在住CSRコンサルタント・サステイナビジョンの下田屋です。実は9月17日から10月17日までの予定で日本に滞在しています。ロンドンではほとんど汗をかかないのですが、日本では涼しくなったとはいえ、湿気があり蒸し暑いので汗腺が刺激されています。

このニュースレターは、欧州・英国ロンドンからCSR(企業の社会的責任)につきまして、ご連絡をさせていただいております。(お名刺交換をさせて頂きました方、当社主催の講習会にご参加頂ききました方、欧州CSR戦略和訳のダウンロードをして頂いた方等ご縁があった方々にご連絡をさせていただいております。)

さて,今回は、8月末から9月初旬に参加した水に関する国際会議で「World Water Week 2014」についてお伝えさせていただきます。
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先日、2014年8月31日~9月5日まで約一週間に渡り、世界における水リスクの対応に関する国際会議である2014ワールド・ウォーター・ウィーク(WWW)が、スウェーデンのストックホルムにおいて開催され参加いたしました。

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 写真撮影 下田屋毅

この国際会議は、ストックホルム国際水研究所(SIWI)が主催するもので、毎年同時期に1週間をかけて開催されているものです。1991年からストックホルム・ウォーター・シンポジウムとして開催され、2001年に現在のワールド・ウォーター・ウィークという名前に変更され今に至ります。これは世界の水に関連した発展途上国における開発やサステナビリティの課題、貧困地域での課題、また新興国や先進国の地域も含めた世界の各地域での水に関する様々な問題・課題の幅広い範囲に対応するものです。
世界130カ国から200以上の団体・組織がイベントに協力し、国連機関や各国大臣、政府関係者、各国の開発機関の参加は基より、企業、NGO、大学・研究機関の専門家など、約3,000人もが参加する大規模なものです。日本からは、政府関係者、水に関するNPOなどで、約10人前後、日本企業の関係者は、私が確認した中では、欧州支社も含めて残念ながらゼロでした。

今回の会議で企業として存在感が高く感じた企業は、ザ・コカコーラ・カンパニー、ネスレ、ペプシ、ジェネラルミルズ。またNGOでは、WWF、CDPです。そして、国連グローバルコンパクトのCEOウォーターマンデートがセッションを設けて、これら企業の先進事例を一緒に伝えるとともに、水に関する積極的な活動を促していました。
(The CEO Water Mandate:http://ceowatermandate.org/files/Ceo_water_mandate.pdf )

さて、5日間のセッションでは、特に企業活動に関わるセッションに積極的に参加したが、やはり、この会議に参加しプレゼンをしている企業は、サプライチェーンを含めた自社が関わる水の問題に関して、危機的な意識が高く、取り組みが非常に進んでいると感じました。これらの企業が今回も口を揃えて言っていたのは、「1社では実施するのに限界がある。サプライヤーも含めて情報を共有し、他企業や団体と協調行動をとっていく必要がある」ということです。そして、水に関わる問題は、今後企業に差し迫るリスクとしては緊急度が高く、競合企業であっても協力しなければならない課題であるということです。具体的には、水の問題ではコカコーラとペプシでさえ協力関係にあるということなのです。
また、それらの企業間を取り持つのが、世界自然保護基金(WWF) などのNGOです。WWFは、ザ・コカコーラ・カンパニー、SABミラー、H&M、マークス&スペンサーなどの企業と水に関する協働を行ってきており、「ウォーター・スチュワードシップ」というコンセプトを2013年に提示し、取り組みを促しています。
(WWF Water stewardship: http://wwf.panda.org/what_we_do/how_we_work/conservation/freshwater/water_management/ )

またCDPは、投資家の視点からCDPウォーターとして、水に関する情報開示を促しています。2014年は、日本企業はターゲットとなっており、前年の21社から150社へと対象を広げています。グローバルに水の情報開示は関心が高まっており、年々改善され対応が進められています。水への対応が遅れている企業は、ビジネス上のリスクとして今後投資も受けにくくなることが示唆されています。
( CDP Global Water Report 2013 : https://www.cdp.net/CDPResults/CDP-Global-Water-Report-2013.pdf )

もし欧州やそれ以外の地域での自社のCSR/サステナビリティ、特に「水」に関する取り組みが遅れていると感じたのであれば、すぐにでも行動を起こす必要があると考えます。
欧州の先進企業は、「うちがやらなければ競合に先行され、負けてしまう」との危機感が原動力になっており、CSRは「やった方が良いものからやらなければならないもの」へと認識が変わっています。つまり実施していかなければビジネスの持続可能性にも影響があるということなのです。これらの状況を真剣に受け止め、是非積極的に行動を起こして欲しいと思います。

(了)

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CSRの社内外浸透に役立つ 「サステナブル・ストーリーテリング」研修】 

現在、企業は気候変動、人口増加、水・資源の枯渇などの様々なリスクに直面しており対応に迫られていますが、そのCSR活動を推進するにあたり、社内での理解がなければ社外へも伝えることができません。この企業のCSR/サステナビリティの活動を社内外へうまく伝える手法が、「サステナブル・ストーリーテリング」として、昨今欧米で注目され始めています。
本研修では、ロンドン在住CSRコンサルタントが講師として、世界のCSRのトレンドを踏まえ、CSRを社内外のステークホルダーのエンゲージメントに「サステナブル・ストーリーテリング」をどのように活用するのか、また、どのように社内変革を起こすのかなど、ポイントを絞って学んでいただきます。是非参加をご検討ください。

◆研修名:CSRの社内外浸透に役立つ 「サステナブル・ストーリーテリング」研修
◆日時: 2014年10月15日(水)9:00~17:00
◆場所: エコメディアサロン 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-15
◆対象者: CSR・環境部門担当者、マーケティング・コミュニケーション担当者など
◆定員: 16名(定員になり次第締切ます)
◆主催: サステイナビジョン
◆ 講師: 下田屋毅氏(ロンドン在住CSRコンサルタント、サステイナビジョン代表取締役)
◆参加費:
通常料金 個人 : 65,000 円
ニュースレター購読割引10% : 58,500 円
◆お申込み・お問い合わせ⇒ http://www.sustainavisionltd.com/2014-10-15-sustainable-storytelling-workshop/

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英国CSR・エシカル企業視察ツアー・レポートの販売

世界のCSR&エシカルな潮流の発信地である英国で、英国の企業やNGOがどのようにCSRやエシカルな取り組みをしているのか。どのように社会と「対話」しているのか。その最前線をオルタナ主催で7月初旬の5日間の日程で視察した際の内容をレポートとしてまとめました。
英国先進企業は、「CSRをうちがやらなければ競合に先行され、負けてしまう」との危機感が原動力になっており、CSRは「やった方が良いものからやらなければならないもの」へとシフトしてきています。これら先進的な企業の取り組みや考え方、またそれら企業を取り巻くNGOの活動、ESG投資の考え方などが掲載されています。この機会に情報として是非ご活用ください。

◆レポート名:英国CSR&エシカル企業視察ツアー2014レポート
◆視察企業・団体名:
ネスレUK、マークス&スペンサー、ボディショップ、ラッシュ、グリーンピースUK、ハーミーズ(HEOS)、ガーディアン・サステナブル・ビジネス、フェアトレード、レインフォレスト・アライアンス等
◆ページ数:90ページ
◆価格:15,000円 (電子ファイルのみの販売となります)
◆お申込み・お問合せ先:サステイナビジョン ⇒ http://www.sustainavisionltd.com/2014-uk-csr-ethical-companies-visit-report/

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【イベント情報】
How business can tackle deforestation
2014年10月28日・29日に「How business can tackle deforestation」というイベントがInnovation Forum(イノベーション・フォーラム)主催でロンドンで開催されます。森林破壊を防ぐために、企業、サプライヤー、NGOが参加し議論いたします。参加をご希望される方は、サステイナビジョンのディスカウントコード”SustVision15”をお申込みの際に入力すると15%割引となります。

Business and Human Rights
2014年11月10日に「Business and Human Rights- How to get beyond policy, manage risk and build relationships」というイベントがInnovation Forum(イノベーション・フォーラム)主催でロンドンで開催されます。現在の欧州の人権に関しての取り組みや考え方を知る良いチャンスです。

The 8th annual CR Reporting and Communications Summit 2014
2014年11月13日・14日に「The 8th annual CR Reporting and Communications Summit 2014」がEthical Corporation:エシカルコーポレーションの主催でロンドンで開催されます。このイベントは、CSR報告やステークホルダーとのコミュニケーションについてこちらの先進企業が情報をシェアしてくれるというものです。日本からの参加の場合、サステイナビジョンのコード「SV10」を入れると10%割引となります。

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<編集後記>

サステイナビジョン下田屋です。
日本の関東地方は、10/6午前10時現在、台風が上陸していますが、十分気を付けてお過ごしください。。。
さて今回お伝えしましたWorld Water Weekですが、3000人が参加する非常に大きな水の国際会議でした。本文の中でもお伝えしましたが、国連グローバルコンパクト・CEOウォーターマンデートもセッションを設けていて、その場でCEOウォーターマンデート・トップのギャビン・パワー氏ともお話をさせていただきました。CEOウォーターマンデートは、国連グローバルコンパクトの水に関わるイニチアチブですが、企業のCEOが承認をしてメンバーとして加盟し、企業の水に関わる活動についてプロジェクトを実施しながら、その対応を協働で進めていくもので、現在129社がメンバーとなっています。パワー氏は、日本の企業の参加がまだないので、このCEOウォーターマンデートについての理解を深めていただくために来年日本に来日したいとのこともお話をされていました。水に関わる対応については、このイニシアチブのメンバー企業が世界での水に関するリーダーシップを発揮しています。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら私までご連絡いただければ幸いです。
さて、お伝えしましたが今回は、9/17~10/17まで日本に滞在しております。既に京都のCSRの勉強会(CSR京都京都CSR研究会)にお招きいただき、また法政大学大学院の講義においてもお話をさせていただきました。今後は、10/9・10にて「英国サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格講習」そして、10/15には、「CSRの社内外浸透に役立つサステナブル・ストーリーテリング研修」も開催いたします。ご興味ある方は是非参加をご検討ください。
今回の滞在でも多くの方とお会いできるのを楽しみにしています。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(サステイナビジョン下田屋)



最近の寄稿記事はこちらから

【オルタナオンライン】
・CEOが自社のCSR・サステナビリティについて語る――下田屋毅の欧州CSR最前線(40)
・アライアンス・ブーツ社の従業員エンゲージメント――下田屋毅の欧州CSR最前線(39)
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・CSVの元祖、ネスレの包括的CSRプログラムとは――下田屋毅の欧州CSR最前線(37)
・水リスク対応を進める欧州企業――下田屋毅の欧州CSR最前線(36)

【東洋経済オンライン】
・なぜ欧州企業は、人権問題で先行するのか 日本企業が新興国で信頼を勝ち取るためには?
・ストーリーで共感呼ぶ、ユニリーバのCSR すべてのステークホルダーの意識を変えよ
・米ナイキが苦難の末に学んだ、CSRとは?10の「メガリスク」をビジネスチャンスに変える法
・「CSR=社会貢献」という考えは、時代遅れ欧州がリードする、CSRの「2020戦略」とは?

【CSOネットワーク】
・ 「第2回国連ビジネスと人権フォーラムについて(報告)」

【レスポンスアビリティ”サスナビ!”】
・CSOが推し進めるイケアのサステナビリティ戦略
・欧州ここだけの話:CEOが語るCSRのビジョン

【サステナビリティ・コミュニケーション・ハブ】
・共感を呼ぶ、行動につなげる「サステナブル・ストーリングテリング」
・企業のESG情報はどのように収集・活用されているか(ブルームバーグ)
・マークス&スペンサーが実践するサステナビリティ

【シータス&ゼネラルプレス】
・CSVとネスレの人権に関する取り組み:後編(2014/5/6)
・CSVとネスレの人権に関する取り組み:前編(2014/5/6)
・Q: CSRを取締役に持ち込むために、利益・恩恵をベネフィットとして金銭換算することの重要性と事例を教えてください
・サステイナビジョン下田屋毅氏に質問!――マークス&スペンサーのCSR戦略(2014/1/17)

【ブレーンセンター】
CSRの推進に不可欠な社内浸透教育の重要性(その1)
CSRの推進に不可欠な社内浸透教育の重要性(その2)
CSRの推進に不可欠な社内浸透教育の重要性(その3)

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英国IEMA認定CSR資格講習会

日時:2014年10月9日(木)・10日(金)
場所:東京

残席わずか!
この機会に是非参加をご検討ください。

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英国IEMA認定CSRプラクティショナー資格保持者一覧
 日本   世界

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How business can tackle deforestation” in London


※ディスカウントコード”SustVision15”をお申込みの際に入力すると15%割引となります。

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